「枳(からたち)」……SSブログサイト。(銀魂中心。他雑多。只今ヘタリアとかBASARAとかも。)

02 二者択一 


 身体同士で仲良くした後、ベッドの上でぐったりし合う俺ら。精も根も尽き果てた心地で二人してぐったりバテバテ。
 俺らのSEXは何時もこうだ。どっちが挿れるどっちが挿れられる俺は今日はイヤだからな俺だってイヤだよお前此の前散々ヤっただろ俺はあんなモンじゃ足りねー、此の変態が!変態上等めりけんこー、等々。何度ヤっても何度感じさせてあげても挿れられるのを嫌がる相手を宥めすかしたり、時たま宥めるのに失敗してキレられて襲われたり。まァ俺はどっちでもいいっちゃいいんだけど、やっぱ男としては啼かされるより啼かせたいから、やっぱ最後は実力行使で捻じ伏せちゃったり。其の後殴られちゃったり。そんなこんなで如何にも学習能力の無い俺ら。サルの方がよっぽど賢いと思うよ、ねェ多串君。
 そんなぐったりした空気の中、気怠げに煙草を吹かしている相手に対し気紛れかましてふと尋ねてみた。

「なぁ多串君。お前さァ、俺とゴリラがもし同時に死にそうになってたらどっち助けるよ。」
 聞く迄もねー様な事だろうけどさ。アレ、俺って乙女?乙女っぽい?ヤダなァ、俺キモイ。案の定相手は間髪入れず、
「近藤さん。」
そう云い放った。ムカつく程綺麗さっぱりばっさりばっさりと斬り捨てられた俺。アララアラ。まァ最初から判ってたけどね、けどねけどね、少し位悩む様な素振り見せてもいいんでねーの。可哀想な乙女な俺。
「つか気色の悪ィ事云ってくんなや。テメェは女か。」
思い切り眉を顰めながらそうも吐き捨てられた。こりゃ、前に女に同じ様な事云われた経験が有るんだな?色男は大変だね~いやいや。──う、羨ましくなんかねーぞッねーからな!?コンチクショー!
「な、何いきなり泣いてんだテメェ。」
 如何やら心ン中で泣いてるつもりが実際泣いちゃってたらしい。アララ俺とした事が。ジュルリと拳で涙と鼻水を拭くと、相手は顔を歪めながら枕元に有るティッシュケースを投げ付けてきた。アダッ此の潔癖症がァ、鼻水位なんだってんだテヤンディ。
「多串君に冷たくされたから目から鼻水が出たんだよ。」
少しばかり苛めてやりたくなったから、鼻水を拭いた手で相手の頬をペタペタ触ってやる。すると思い切り顔を顰められた、ザマァミロ。…何で嫌がられる事して喜んでんだろ俺。ちょっぴしセンチメンタルに溜息を吐いた。
 そんな俺を見ていた相手も、溜息を吐いている。…どったのさ?首を傾げていると、
「…俺は近藤さんを護る、と誓った。其の誓いを破る訳にゃいかねェし破る気もねェ。」
 アラ。もしかして俺が落ち込んでいるのを見て、真面目に考えてくれてたの?ほんと真面目さんだね。──何時も冷たい態度の癖に、変に優しい所もあるんだよな。そういう所が…いやいやいや。そう考えつつものほほんと再び問い掛ける。
「誓いねェ。何かに誓ったの?」
俺の其の問い掛けに、相手は暫く沈黙した後、視線を横に向ける。そして煙草の灰を灰皿に落としたのを切っ掛けに応えを発す。相手の其の視線の先には、壁に立て掛けられた相手の刀。鋭い刃を鞘に押し隠した、刀が有る。
「…俺の魂にだ。」

 ──成る程、魂ねェ。臭い事云うなァ。そう呟きながら俺も相手の刀に視線を向ける。相手は更に続けた。
「俺はあの人を護り助ける。其れが俺の役目だ。」
 …俺、もしや振られてる?や、振る振られる以前に付き合ってもいないけどさ。時たまこうやって身体を重ね合うだけの関係だし。普段はドツキ漫才しかしてない仲だし。けれど、ちょびっと、残念、と思っちゃってる俺。…アレ、俺意外と本気だったのかしら。あァ俺ってやっぱキモイ。そう内心思って一人で微妙に落ち込んでいると、相手の声がまた耳に入った。其の言葉に、瞠目する俺。…え。今、何て?
「…テメェは俺が護る様な相手じゃねェだろ。テメェが俺に護られる様なタマか。」
「え、え、そりゃ俺は多串君よりも強いですけどォ?」
「煩ェ。……テメェだってチャイナ娘や眼鏡小僧と俺なら、どっち助けるんだよ。」
「アイツ等。」
俺だって間髪入れず答えてやる。
「其れと同じだ。……認めてやってんだよ莫迦野郎。」
 そう吐き捨てる様に呟いた後、相手はふいっと横を向いた。其の耳朶が赤くなっている様に見えるのは俺の気の所為…じゃ、無い、よな?
 先程迄の暗い気分が一転して、にんまり笑みが浮かぶのを自覚した。相手の身体にぎゅっとしがみ付く。驚いて振り返った相手の唇に軽くキス。あァ煙草臭いなァもう、と思いつつ首筋に髪の毛を擦り付ける。擽ったくて仰け反った相手を無理矢理押し倒す。

「多串君、可愛い!」
「ハァ!?」
「ねェもう一回、もう一回!ワンラウンドプリーズ!」
「ハァァァ!?て、テメッもう何度ヤったと…!?」
「俺を滾らせたお前が悪い。観念しなさい!」

 ──でも多串君。オメーは未だ未だ甘い甘い。
俺は、お前の事も屹度助けるよ。俺の視界に入ってたなら、俺の両腕の届く範囲にお前が居たのならば、護るよ。
お前の事を認めてない訳じゃない、お前の事は買っている。お前は強い。強くて強くて、俺なんかが護る必要なんか無いかもしれない。
そう、此れはただの俺のエゴだ。けれど、手放したら見放したら後悔するかもしんねーなら、血反吐吐いてでも俺は護るよ。例えお前に嫌がられても、さ。でも、さっきそう云ったらお前は絶対拒否するだろうし、云わなかったけどね。ま、元々云う気もねーけど。ハズイハズイ。──俺はね多串君。欲張りで我儘なんだ。人一倍貪欲なんだよ。やる気なさそーに見られるけれど、一度キラめいちゃったら凄いんだよ。

 しかし、何でコイツはこうも無自覚に俺を煽るのかなァ。何だかんだ宥めすかしてもう一度仲良くした俺等。心は乙女だけど身体は獣。

 ──御馳走様でした。
| TRACKBACK:0 | COMMENT:0 | + TOP + |
再開 | HOME | 05 だからー俺の所為なんでしょ?

COMMENT

COMMENT FORM


TO SECRET
 

TRACKBACK URL to this Entry

TRACKBACK to this Entry

| HOME |

calendar

          07« 2017/08 »09          
S M T W T F S
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -

プロフィール

kazane

Author:kazane
只今メインは
「銀魂」
サブに
「ヘタリア Hetalia Axis Powers」
「戦国BASARA」etc...

SSやら戯言を書き散らすブログ。

カテゴリー

最近の記事

Twitter

一言メモ的な。

月別アーカイブ

リンク

ブログ内検索

最近のトラックバック