「枳(からたち)」……SSブログサイト。(銀魂中心。他雑多。只今ヘタリアとかBASARAとかも。)

19 目出度くも有り目出度くも、有り 


12/31 AM7:00 万事屋
 大晦日。本日は快晴。
「銀さーん、起きて下さい!」
少年の此の声で、万事屋の朝が始まる。
「ほら、神楽ちゃんも早く起きて顔洗ってっ。今日はやる事一杯有るんだよ!」
「煩いアルぅ…。」
「銀さーん!」
「後5分、後5分待ってくれやハニー…。」
「誰がハニーですか、寝惚けてないで下さい。」
「ならオカン…。」
「僕って一体何!!??」

何時もと同じ一日。
けれど、少しだけ心浮き立つ、年の瀬。


12/31 AM8:00 真選組
 朝から鬼副長の声が屯所内に響き渡っている。
「朝礼を始める。オラ総悟、寝てんじゃねェ、しゃきっとしろ。………って近藤さん何処行ったんだ?」
沖田の頭を拳骨でぐりぐりとしながら土方が云う。
「さァ。昨夜から見てませんねェ。」
ぐりぐりとしてくる土方の手を抓りながら、沖田が云う。
「今年最後の朝礼だっつのに…ったく。」
土方は溜息を吐くが、気にせず続ける事にした。
「まァ良い。あー本日は、午前中は各自通常業務を行い、午後からは通常業務兼、恒例の屯所の大掃除を行う。昼勤の者以外は休みの者も全員、分担し掃除を行う事。分担箇所は各隊毎に分けて掲示板に張り出してある。サボるんじゃねェぞ。
去年みてェに風呂場に生えてたキノコそのまんまにしとくんじゃねェぞ。見付けた者が責任を持って食うように。」
「ゲェエエエエ!!!」
さりげに横暴な発言をした後、微かに笑みを浮かべる。優しげな笑顔、とはいかないのが土方が土方たる所以だが。

「本日は晦日だ。今日で順風に仕事納めといきたいとこだな。最後まで気を抜くんじゃねェぞ。
…新年、全員揃って無事に迎えられる事を祈る。以上。」

何時もと同じ一日。
けれど、少しだけ心浮き立つ、年の瀬。


12/31 AM10:00 万事屋
 大掃除でドタバタと忙しない万事屋内。大きな犬と戯れている神楽を新八が叱り飛ばしている。
其の光景を背景に、銀時は雑誌やらDVDやらの前でしゃがみ込んで一人でブツブツ何かを呟いていた。如何やら新八に、要らない物は纏めて捨てるように、と云われた様なのであるが。
「かー此れも燃えるんだよな…あーこっちもなァ……。ああーーーあったあった、此れもあった。」
等々呟きながら、先程から20分以上も此の状態だ。流石に焦れた新八が声を掛けた。
「銀さん!!ぜーんぜん進んでないじゃないですかっ。」
「って云われてもよォ…如何しよう新八君。」
「何がですか…。」
「此の『ナースの花びらびら』シリーズ。3巻だけ何処にも無いんだよね。如何しよう。」
「知るかァァァァアアアア!!!
「後、こっちの『エロ婦警さん』シリーズ。どんどんクオリティ下がってんだよ。もう買わない方が良い?」
「だから知るかァァァ!!っつか未成年に何聞いてんだァアア!!!」
「あー確かに女優の質落ちてるアルな。」
「だろォ?」
「何で知ってるの神楽ちゃん!!」


12/31 AM11:00 真選組
 携帯を耳に押し当てながら慌しく屯所内を移動する土方。虚しく呼び出しの音が鳴り響くだけの携帯を、苛立たしげに耳から離す。銜え煙草のフィルター部分を噛み切れんばかりに噛み締める。ギリギリと歯軋りの音迄しそうな程だ。
「あにやってんだあの莫迦局長…!!」
朝から姿の見えぬ近藤を探しているのだが、連絡が付かずにほとほと困っているところだ。近藤はちょくちょく勤務を抜け出しサボる癖はあるが、基本的にやるべき事はやる男である。連絡が付かない事も有り得ない。なので、余程の事が無い限り、土方も近藤の裁量を信じて自由にさせていたのだが。
 よもや何か不測の事態でもあったのでは、との心配が込み上げて、土方はくっと眉根を寄せた。と、其処で
「副長ーーーっ」
山崎が土方の元へと参じて来た。応、と土方は声を発する。山崎は敬礼した後話し出した。
「局長、見付かりましたよ。」
「ア?ったく、何処行ってたんだあの莫迦は。」
如何やら無事であった事に内心安堵しながらも、口調には棘が混ざる。山崎は土方の苛立ちを感じてかしどろもどろになりつつも続けようとした。
「あー其れが……」

だが其の言葉半ばで別の者の声がして土方は其方へと視線を飛ばす。
「トシィーー」
「…近藤さん。」
面目なさそうに頭を掻きながら此方へ歩いてくる近藤の姿が視界に入り、知れず力んでいた肩から力が抜ける。だが甘やかす気は無い。顰め面で近藤を迎えた。
「連絡も入れねェで何してんだよ!今日会議とか無いから良かったものの。」
「悪い悪い、午前は半休消化にしといてくれ。」
ぺこり、と頭を下げる近藤を見て、土方はふっと溜息を吐いた。甘やかす気は、無い。だが続けられる言葉に呆気に取られた。
「何かなぁ。気付いたらなぁ、ゴミ集積所で寝てたんだよなァ。もう少しで燃やされるとこだった。」
「…ハ?」
「昨夜はお妙さんとこで呑んでた筈なんだがなぁー。殴られて吹っ飛んだとこで記憶が途切れてな。眼が覚めたら店ん中じゃなかったんだよ。トシ、何でだろな?」
「……。」
開いた口が塞がらない。聞くまでも無く、ゴミとして捨てられたんだよアンタッ、と心の中で突っ込みを入れる。そういえば、臭い。近藤が臭い。ゴミ臭い。が、幸せ思考のゴリラはほやほやと笑っている。
「携帯もどっか落としちまってなァ。ゴメンなー!」

 ……甘やかす気は、無い。…筈だ。
其の筈なのだが、何だか途轍もなく哀れに思えて、土方は薄汚れた近藤の肩をぽむりぽむりと叩いてやった。
「…近藤さん。アンタは頭ん中を大掃除する必要が有る。」
そう云って、先ずは風呂に入って来い、と尻を蹴飛ばした。


12/31 PM12:00 万事屋&真選組
 普段と変わらず、江戸の町を練り歩く黒い制服の二人。
「なーんで年の瀬迄、アンタと一緒なんでェ。」
沖田の気だるげな声が共に歩く隣から聞こえる。土方も負けずだるそうに答えてやる。
「テメェがサボらねェように監視出来る奴が他に居ないからだろうが。自業自得だ。」
「あんでェ。」
沖田は感情の窺えぬ視線を土方へと飛ばす。
「俺ァ、土方さんが居てもサボりやすが何か?」
「よーし上等だ、昼飯奢るのは止めだ。」
「よーし、昼からも頑張るぞっ。」
「現金な野郎だなオイ。」
定食屋の暖簾を潜る。土方は呆れた声を出しながらも、笑った。

 白い犬に乗る少女がはしゃいだ声を上げる。
「何処でご飯するアルか。」
昼飯時の繁華街は人通りも多い。銀時はダルダルの声で答える。
「何時もの定食屋でいいんじゃね。」
「そうですねェ。ちゃっちゃと食べて戻ってちゃっちゃと掃除終わらせちゃいましょう。」
眼鏡の少年が笑いながら定食屋を指差した。

其の定食屋で。
「「あ。」」
少女と、青年の様な少年の声が重なる。
「「げ。」」
低い男の声が重なる。
「こんにちは、土方さん、沖田さん。」
眼鏡の少年がアチャー、という貌をしながらも、挨拶をした。


12/31 PM12:30 坂田&土方
 何だかんだでギャーギャー騒ぎながらも、何だかんだで子供達につられて相席となってしまい、何だかんだで注文を頼み、何だかんだで一緒に食った。マヨ丼をかっこむ土方に全員が引き、銀時丼をかっこむ銀時に全員が突っ込む。不本意ながらも馴れ合ってしまっている面子。
 チャイナ娘と茶髪のドS少年がいがみ合う横で、眼鏡の少年がどうどう、ブレイクブレイクっと叫んでいる。そんな光景をぼんやりと眺めながら、銀時は隣の席の土方へコソコソと話し掛けた。
「なぁ、土方君。」
土方は面倒臭そうにしつつも、反応してやる。
「…ア?」
「エロDVD、要らね?」
だがいきなりの此の言葉に面食らったのか、挙動が止まった。
「…アァ?」
「いや、だから、AV。」
「…何でいきなり。」
「新八に捨てろって云われたんだけど、勿体無ェな、と。何本か譲るぜ、副長さんよ。」
ふむ、と納得した土方。むっつり土方には断る理由も無い。
「…系統は。」
「制服物とか…ナースとかじょしこーせーとか婦警さんとか…レイプ物とか。……SM物とか?」
「……テメェの趣向が丸判りの系統だなオイ。」
「褒めてくれなくて良いよ。」
「誰も褒めてねェ。」

 視線を交わす事も無く話していた二人であったが、不意に銀時が土方の方へと向いた。そして右手の人差し指を伸ばして、土方の胸元をつん、と突いた。何事かと眉根を寄せて土方は銀時を見遣る。
「だってさァ。」
そう云いながら、突いた人差し指を動かし、土方の胸元のタイにちょいっと触れる。
「…ストイックな制服姿を剥いで犯すのって…興奮するんだよ?」
すっと眼を細めて微かに笑いながら云う銀時。イヤラシイ笑みだ。──銀時の其の言葉と笑みと行動が、何を揶揄しているのか瞬時に判ってしまう土方も土方だ。夜の情景を思い出しかけて、慌てて掻き消す。思い切り貌を顰めながら、銀時の指先を叩き落す。
「……趣味が悪ィ。」
土方はそう云いながら己の分と万事屋面子の伝票を二つ共手に取る。立ち上がり際に銀時へと身を寄せ、
「……次の非番は正月明けだ。…連絡する。」
そう囁いて直ぐ様に身を離した。銀時が了解の意でヒラヒラと手を振るのを視界の隅で見遣りつつ、沖田へと声を掛ける。
「オイ総悟、行くぞ。」
「へーい。」
神楽へとイーっと舌を出しながら沖田も立ち上がった。だが土方の手元の伝票を見てあれ、という貌をする。
「あんでェ、お優しいですねェ。」
「……。」
よもや、エロDVDを貰う礼代わりだ、とは流石に云えぬ土方は、其のまま黙ったまま支払いを済ませて店を出た。


12/31 PM3:00 万事屋
 あらかたの大掃除が終わった万事屋。門松も立てた。鏡餅も小さなものだが供えた。お雑煮の用意もしてある。おせち料理は、お登勢がささやかながらも用意してくれたものがある。完璧とはいえないかもしれないが、日本人として正月を迎えるには十分な用意は出来た。新八はエプロンを外して銀時へと声を掛けた。
「銀さーん、僕、姉上の方手伝いしてきますね。夕方になったら戻ってきます。姉上も連れてくるんで一緒にお鍋して、そして年越し蕎麦食べましょうね。」
「おーう。気ぃ付けてなぁ。」
しゃがんで何かゴソゴソしながら話す銀時。少しばかり気になって、背後から覗き込んだ。
「流石に此れ、アイツにやんのは勿体ねェかなァ…あーでもなァ…こんなプレイしたいっての判ってくれたら…ぇーでもなァ…」
エロDVDの山をまだガサゴソと漁りながらブツブツ呟いている銀時を見下ろして暫し後、眼鏡の少年は叫んだ。
「アンタ、今日は朝からAVの話しかしてねーな!!!!」


12/31 PM5:00 真選組
 男共の怒声が響く真選組屯所内。
「ちょ、待って、腰抜けた。此の荷物半端無く重い。無理、無理。」
「おーい誰だ酒空けたのはァアア!!!此れ今夜の宴会用だぞぉおおお!!!」
「ぎゃーー!今年はキノコじゃなくて何か変な生物が発生してたぁああ!!」
「タマ菌じゃね其れ!!」

 そんな騒々しい中、長廊下で、近藤は真剣な貌でしゃがんでいた。上着を脱いで腕まくりをした姿で、手には、雑巾。雑巾がけをするには余りにも真剣な眼差しだ。
 近藤の隣には、沖田。同じく常に無く真剣な眼差し。仕事中には見た事も無い顔付きだ。如何やら二人で雑巾がけの競争をする模様である。周囲には、何時もの事だと思いつつも面白そうな顔付きで二人を眺める隊士。
「どっちが勝つと思う?俺ーきょくちょーに缶ビール1本。」
「んじゃ俺は沖田さんだな。」
さっそく賭け事まで始まっている。

 頃合を見計らって、近藤と沖田の真横に立っていた山崎が気の抜けた声を上げた。
「はーい、では、よーい……どん。」
よーい、で腰を上げて、どんっで雑巾がけをしながら疾走する二人。リーチと体力の差では近藤に分が有るだろうが、若さと瞬発力では沖田だ。接戦もかくなるや、と思った矢先。黒い男が廊下を横切った。近藤と沖田の目と鼻の先を横切るものだから、二人が止まれる訳も無く。其のまま黒い男を引き倒した。だがそのまま突っ走っていく二人。
「ぎゃーー!!??」
悲鳴を上げて吹っ飛んだ男は──土方。思い切り貌から庭へと、落ちた。

 山崎を筆頭に、周囲で野次を飛ばしていた隊士はそそくさと逃げる様に其の場を立ち去った。


12/31 PM7:00 万事屋
 慌しかった今日一日。漸く訪れたほっとした一時。
銀時は神楽と共に、夕食の用意をしていた。用意、といっても鍋のセットをしていただけだが。新八がお妙を連れて戻ってくるまでもう少しの筈。今夜は志村家の二人も交えて年越し、となりそうだ。

 不意に、何故だか可笑しくなった。否。可笑しいというよりも…くすぐったい、というのか。
何故か一緒に居る、騒々しい面子。何時の間にか居ついてしまった、少女。何時の間にか懐いてきた、少年。一緒に居れば苛々もするしうっとおしいし、一人で住むよりも何倍も金もかかるし、パチンコにもなかなか行けないし、酒もなかなか飲みに行けないし。そもそもAV観賞もおちおち出来ないのだ。健全な成人男性としては最後の問題はかなりの大問題なのである。

 ──そもそも、近過ぎる距離の関係は苦手だった。何時も誰とも深く関わらずふらふらと流れ流され生きてきた。必要とされれば手を貸すが、其れ以上は己の足で立て、と見放さずとも過保護になる事も無く。どんな人間に対してもそう接してきた。
 そんな自分が、今の状況に甘んじている事が、可笑しい。可笑しくも、くすぐったい。甘いお菓子の香りが未だ似合う様な少年と少女+白い犬。己の様な人間には不釣合いの様にも思えるのだが。
 ──お菓子好きの甘党には、もしかするとお似合いなのかも、な。
そう思い、銀時はクスリと笑った。

 ──ガラリと玄関の扉が開く音がした。傍でゴロゴロしていた神楽がバっと起き上がり玄関へと走っていった。新八と、神楽が纏わり付いているお妙が入ってくる。お妙にだるそうに挨拶をし、新八に
「…おけーり。」
と声を掛けた。新八は笑顔で、
「ただいま、銀さん。」
そう云った。


12/31 PM9:00 真選組
「あー皆、今日は御苦労様!」
 近藤が酒を片手に声を張り上げた。おつっしたーっと何人かの隊士から声が上がった。
 業務も何とか平穏に終わり、大掃除も何とか終わった。此の後は恒例の年越し宴会だ。
「まーとんだハプニングも、あった事はあったが…」
其処で近藤は言葉を区切り、傍に居る土方へとチラリ、と視線を向けた。鼻の頭と額に絆創膏を張った土方はむすっとした面で胡坐を掻いている。

 夕方、近藤と沖田の二人に見事に轢かれた土方だったが、未だ御機嫌は斜めの様だ。近藤は必死に
「ゴメンねゴメンねトシ!」
と謝っていたが、沖田はざまぁ見ろ、という面で莫迦にしくさっていた為、其の後数十分の間、土方と沖田の「追いかけっこ大会 IN 屯所」が繰り広げられる事となった。ちなみに余談だが、此の勝負への賭けは、十人中十人が「沖田隊長の勝ち」へと賭けた為、賭けとならなかったという。

 ゴホン、と咳払いをして近藤は言葉を続ける。
「今年一年、皆良く働いてくれた。色々あったが、こうして此処に居る皆が無事に年越しを迎えられる事を嬉しく思う。
堅苦しい事を云うのは向いてねェ。ただ、有難う、そう云いたい。
──来年も宜しくっ。では、かんぱーい!」

かんぱーいっと声が響いた後は無礼講。近藤は土方の傍へとどかっと座った。そして土方の様子を窺う。土方は未だ、ムスっとした面で日本酒をチビリチビリと舐めている。其の面が子供っぽく見えて、近藤は思わず笑ってしまった。
「……あんだよ。」
土方が不機嫌丸出しの声音でそう云うが、近藤は笑顔のままだ。だが子供の様に見えたから、なぞ云いでもしたら、此の不機嫌さんは更に御機嫌斜めになるだろう。
「いや…トシ」
「……?」
「今年一年有難うな。」
「…?あ、アァ。」
「お前らが居ると、俺ァ毎日が楽しいよ。」
「……。」
「大変な事も辛い事も山ほどあるけどな。」
「……そうだな。」
「でも、お前らが…お前が居れば、楽しいよ。」
「……俺もだよ。」
「……ん。」
にひっと笑う近藤に釣られて、土方も柔らかな笑顔を浮かべた。
「近藤さん。」
「ん?」
「今年一年、有難う。」
「ん。」
「来年も宜しくな。」
「此方こそ。」
二人で、笑った。周囲の者も、笑顔。


12/31 PM11:55 万事屋
「神楽ちゃん、眠いなら寝ていいんだよ。」
「んー…。」
「無理しないでってか食べながら寝ないで。」
 うつらうつらしている神楽と、其れをあやす新八。此の後、初詣に行こうかとの話もあったが、神楽が此の調子では無理そうだ、と銀時は判断する。のんびりとした時間の中、お妙が蜜柑を剥きながら銀時へと話し掛けた。
「銀さん」
「んぁ?」
「そういえば私、おせち料理作ったんですよ。」
嫌な予感がした。というか、嫌な予感しかない。
「あ…ゴメンナサイ。」
条件反射で銀時は謝った。
「まだ何も云ってませんよ?」
「いえ、ゴメンナサイ助けて勘弁して殺される。」
「まだ何も云ってないだろうがァアア!!!」
万力の力で首を掴まれつつも、ゴメンナサイゴメンナサイと呟く銀時。息苦スィ…息苦スィ!じたばたともがくが次第に息が尽きてくる。ピクピクと悶絶する。

「姉上ぇええ銀さん泡吹いてるっ泡吹いてるっ」
「あらいけない。」
ぱっと手を放されて思い切り噎せた。意識が遠退きかけていた銀時は新八に救われた。
そうやって現世に戻ってきた銀時の耳に届いたのは、テレビから聞こえる「HAPPY New Year!!」「あけましておめでとう」の声。
「えぇえええええっ何時の間にか年明けてんじゃねーかっ。」
「あらほんと。」
「なんちゅー年明けだよオイオイ…。」
ぼりぼりと髪の毛を掻きながら苦笑しながらも、皆を見渡す。
 神楽、新八、お妙、そして定春。全員揃って新年を迎えられた。来年は如何なるかは判らないけれども。来年も共に居るかも判らないけれども。
──今年も一年、皆息災で居られれば、と。銀時は願う。


01/01 AM0:00 万事屋&真選組&ALL
「──明けましておめでとう。今年も宜しく。」
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あけましておめでとう御座います。 | HOME | 今年も一年有難うございました。

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