チャランポランだけど切れたらアレって、ただのDQNじゃないか(笑)
第二百五十九訓 「チャランポランな奴程怒ると恐い」
・銀魂五年生とアニ魂が二週連続ふにゃふにゃした銀魂らしい感じだったので、今回のWJ銀魂のシリアス路線へ頭を切り替えるのに苦労した。
・空知センセ、絵と構図と展開描写、上手くなったよね。
連載5年目で「上手くなったよね」って言われる漫画家もどうかとは思うけど(笑)
展開や構図はやっぱ、担当さんが変わった影響がでかいんかなぁ…。
・姫抱ききたーー!!こんな事されながら「お前を孤独(ひとり)にはしねェ」なんて言われたら…そりゃ、
惚れてまうわぁああああ!!!・
銀時「逃げろなんてもう言わせねーよ。
1人で何もかも背負いこもうなんざ、もうさせねーよ。
涙垂れ流して助けを乞いやがれ。鼻水流して俺にすがりやがれ。」 すがらせてー!!! 銀時「自分(てめー)を捨てて潔く綺麗に死んでくなんてことより
小汚くても自分(てめー)らしく生きてく事の方がよっぽど上等だ。」 あぁきたよこれ。やっぱきたよねこういう台詞。自分らしく在れ。これこそ、銀さんの信念だね。
「美しく最後を飾りつける暇があるなら、最後まで美しく生きようじゃねーか。」
と言っていた過去と本質は全然変わってない。
・でもやっぱ銀さん…月詠に対してこんだけイケメンな行動やっておいて、なんか詰めが甘いよね。前回も
「その女に触るんじゃねぇ」
とか言ってたけど、ここはもうさ、男ならさ、
「俺の女に触るんじゃねぇ」
って言うところでしょ!!って思っちゃってたんだが(笑)
今回も「俺にすがれ」って言っておきながらもそのすぐ後で、
「肩を貸して荷を負うて隣で歩いてくれる
仲間(やつら)がいるだろう。」
って言っちゃう辺り…詰めが甘いというかなんというか淡白というか、ねぇ…。いやいやいや、そこは、
「仲間(やつら)がいるだろう。……
俺が、居るだろう。」
だろう!と(笑)この甲斐性無し!(笑)私が銀さんの立場ならこう言うね!!こう言って月詠たんをゲッツ出来るならここぞとばかりに言うね!かっこつけていうね!!!(笑)ってのは冗談だけど。(半ば本気な冗談)
期待だけはさせておいて、でも最後の最後では距離をおいている辺り、ものっそい罪作りな男ですわ(笑)
でも恋愛を重視してない空知センセと銀さんだからこうなるんだろな。銀さんは月詠を好きだけど、恋愛対象として「好き」なわけじゃない。きっとこの相手が晴太だろうと、神楽だろうと新八だろうと、はたまたむっさい真選組連中だろうと、同じ事するんだろうと思うよ。対応は変わるだろうけどね(笑)大の大人の男相手とかだったら蜘蛛の糸千切ってやるとかだけで、後はテメェでやりな、って感じだろうし。「涙垂れ流して助けを乞いやがれ。鼻水流して俺にすがりやがれ。」なんて言葉は、見下しながら言うだろうし(笑)姫抱きとかされた日にゃ瞳孔開く(笑)
私としてはこっちの方が好みなので無問題です。なんでも恋愛に絡めなくて良いよ。銀月は大好きですけどね!!!
これはやっぱ、月詠と銀さんの関係もこれ以上の進展はなさそうだなぁ。
・仔銀がきましたっ。
死体の上でメシウマ状態。 (某所で見たこの言葉が忘れられない。笑)
銀さんの剣は松陽センセが与えたものかと思っていたけど、この絵からするとそれ以前から持っていたんだなぁ。
・どういう状況か推測。
1.追い剥ぎにあって返り討ちでメシウマ。
2.追い剥ぎをしてメシウマ。
3.死体が元からあった、そこでメシウマ。
仔銀がこの死体の山を作ったのか否か。どれにせよ、仔銀は戦争孤児だったんだろな。そしてこんな荒んだ過去の仔銀を救ってくれたのが松陽センセだった、と。そりゃ心底心酔するよな。
ヅラや高杉は良いとこのお坊ちゃんだった気がする。(史実や、銀魂内での言動から推測するに)そして、銀さんは松陽センセ以外に身寄りが居なかったのだとすると、松陽センセが殺された後、
「最もこの世の中を憎んでいるのが銀時だ」
とか言っていたヅラの言葉が納得できる。
そうすると、ほんとに高杉君って何やってんの、ってなるよな。高杉にとってもセンセは大事だったんだろうけどさぁ…。けどさ、目に見える形で悲しみ憤っている者だけが、苦しんでると思うなよ、と。押し隠して生きている人間の方が辛かったりするんだぞ、と横っ面を張り倒したくなりますねっ。
・
銀時「俺の巣…土足で踏み荒らしたからには、生きて出られると思うな。
うす汚ねェ体液ぶちまいてくたばりやがれ。」 「俺のこの剣、こいつが届く範囲は俺の国だ。」
という言葉と同じ事を言っているんだろうけど、今回の言動は陰惨だな。キレっぷりが良く判る。
・
銀時「よォ。蜘蛛が巣から落ちたらどうなるか知ってるか。
虫ケラどもの歓迎パーチーだよ、とくと楽しみやがれ下衆野郎。」 パーチー(笑)
怒ってる銀さんは格好良いけど、なんか今回の銀さんは近寄りがたいので…。VS鳳仙の時はひたすらに熱かった銀さんだけど、今回は冷たく静かに怒ってて冷徹な感じが窺えるので…。紅桜編のVS似蔵時とイメージが被る。白夜叉降臨?的な感じ??闘い方も「肉を切らせて骨を絶つ」、的でちょっと怖い。
けれども、この台詞、パーチーって言ってる事にちょっと安心したよ。あ、銀さんだ、銀さんだった、みたいな。
・やっぱ、銀さんの怒りの矛先がちょっと違う気がする。
「月詠をふるぼっこにしやがって→ぶっころしてやんよ!!」
ではなくて
「月詠の
師匠への気持ちを裏切りやがって→ぶっころしてやんよ!!」
の気持ちのがやっぱでかいように見える。
普段の銀さんなら、師匠か師匠でないかなんて、関係ない気がするんだ?
「自分の大事な奴に酷い事をした→
相手がどんな奴だろうとぬっころしてやんよ。」
って感じやん、今までの銀さんだと。なのに今回、「師」という存在にやはり囚われ過ぎている感じがある。まぁここからも銀さんが月詠を恋愛対象として見てないな、ってのが推測出来るんだけど。
自分と月詠の立場をシンクロさせ過ぎているんだな。
・晴太に対しても、自分の過去の境遇とシンクロさせてたのかもね。
現在の銀さんの手癖の悪さや小器用さは、銀さん自身も昔、盗人とかしていたからかもな…とか思った。
・巻末コメント
「おくりびと見ました。山崎努、渋過ぎです。白子食べるシーンが頭から離れません<秀秋>」 白子食べたくなった。